【№6】存在しない過去を悔やみ、存在しない未来に不安を抱く。人生には現在しか存在しないというのに[株式会社クラウダー社長コラム]

「存在しない過去を悔やみ、存在しない未来に不安を抱く。人生には現在しか存在しないというのに。」

クラウダー立石でございます。

新型コロナウイルスによるパンデミックから3年が経過し、ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経過しました。

今週は目まぐるしく状況が変化しています。

2/21にロシアが米国との「新戦略兵器削減条約(新START)」の履行停止を表明

2/22に中国外交トップの王毅氏がモスクワでプーチン大統領と会談、同日、米国の報道機関より中国からロシアへの軍事支援の機密情報公開を示唆

2/23にプーチン大統領が「核の3本柱(陸・海・空)を強化する」と強調し、米国本土も射程圏内である重量級大陸間弾道ミサイルである「サルマト」の配備へ言及

同日、G7の主要各国がロシアへの追加制裁及びウクライナへの軍事支援を発表、さらに米国ブリンケン国務長官より中国がロシアへ軍事支援すれば各国との国交断絶を言及

2/24に岸田首相がG7議長国としてオンライン会議を主催し、55億ドル、約7400億円の財政支援を発表(食糧支援、インフラ支援に加えて地雷探知機や瓦礫の除去など)

同日、中国からロシア及びウクライナ両国へ「停戦」「対話」を求め核兵器使用反対を表明し、和平のために国家として協力する姿勢を見せています。

これらは決して対岸の火事では無いと考え情報を日々確認していますが、本音と建て前が往々にして交錯する政治の世界に於いて様々な駆け引きが容易に想像できます。

前回コラムにて長崎原爆の被爆者である方々のノンフィクションをご紹介させていただきましたが、「核同盟」と呼ばれるNATO各国のけん制も日々続いてしまっている状況となり、核を持たざる国家は攻撃の標的にされてしまうと憂慮し核兵器の開発及び保有、北朝鮮に続いてイランも自国防衛の大義名分のもとに核兵器の開発を着々と進めています。

戦争の爪痕は原油高、旱魃、物流上昇、物価上昇などの形で世界各国へ余波が広がり、国家、企業、国民はそれらの対応策に奔走しているように見受けられます。

さて、話は変わりますが冒頭で抜粋させていただいた文言は、TAJIRI氏の「戦争とプロレス」という書籍からの一文になります。

正確に引用すると、

どこにも存在しない過去を悔やみ、まだ存在してもいない未来に不安を抱き、現在の幸せに目を向けられない。それはなんと愚かな事であろう。人生には現在しか存在しないというのに。

TAJIRI氏の「戦争とプロレス」より引用

となります。

TAJIRI氏は2000年代にアメリカ最大手のプロレス団体であるWWEで活躍され、当時メジャーリーグ球団に在籍していたイチローや松井よりもネームバリューを持つ日本人として名を馳せました。

直近のコロナ禍に於いても精力的に海外マットで活動されており、「戦争とプロレス」では欧州六か国を弾丸で遠征された際の逸話など、プロレスを通じて各国の情勢を事細かに描写されています。

プロレスラーになることを夢見たシリア難民の男性が文字通り命からがら亡命されたエピソードは特に強烈で、本書にてレスラーらしい奇譚の無い言葉で綴られる文章は生々しさとジャーナリズムに溢れている印象です。

各国での旅の気付きとして書かれていた文章を引用させていただきましたが、正にその通りで過去に囚われてしまう、未来を憂いたりすることは自分自身に対するデメリットしか無いように感じます。

世界各国及び国内で様々な報道合戦が四方八方に散りばめられていますが、それらに一喜一憂せず自分や身近な方々のために今やるべきことを全うするのみと改めて強く感じます。

根も葉もない噂やゴシップに大切な時間を浪費するほど人生は短くありません。

情報は大事ですが大量に溢れたそれらを取捨選択するのは自分自身ですので、隆盛を極めたデジタル社会だからこそ様々なツールを正しい用途で活用していこうと思います。

【№5】株式会社クラウダー社長コラム]
※会場にてオーラを放つTAJIRI氏と満面の笑みを浮かべる立石

前々回コラムにて少しご紹介していますが、現在「九州プロレス」のパートナー企業として弊社も微力ながら応援させていただいており、そのきっかけで会場にて著書を購入したのですがとても満足度の高い一冊であったことをお伝えさせていただきます。

こちらからご購入されるとメッセージ及びサイン付きの限定でお届けできるようなので興味のある方はぜひ。

引用:戦争とプロレス プロレス深夜特急「それぞれの闘いの場所で」・篇 | TAJIRI
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