【№3】あなたは「友情」と「使命」どちらを選びますか?インド映画「RRR」[株式会社クラウダー社長コラム]

「友情か?使命か?」

クラウダー立石でございます。

冒頭はインド映画「RRR」のキャッチコピーを抜粋しました。

あなたは友情と使命、どちらを選びますか?

私はこの映画を観るために昨年11月から3度映画館に足を運びました。

上映時間3時間×3回なので9時間、つまり540分こちらの作品を観たことになります。

1度目も2度目も3度目も全く飽きがこない映画というのは希少です。

直近では1/29に観に行きましたが、昨年10月公開にも関わらずほぼ満員でした。

私には98歳でまだまだ元気な祖父がいるのですが、約10年前に「これからのインドは面白くなるぞ」と祖父が言っていたことを鮮明に覚えています。

インドの人口は今年中に世界1位の人口数を長年保持していた中国を抜く予測。

※正確にはもう抜いているという説もあります。

祖父の積もる話はまたの機会にご紹介できればと思いますが、まだ映画館に足を運んでいない方のためにネタバレにならない程度に映画の内容をご紹介させていただきます。

時代背景は第一次世界大戦直後、1920年のイギリス植民地時代であるインド。

主人公のビームとラーマは実在の人物がモデルとなります。

ただ実際に2人は出会っていないのでいわゆるIFストーリーとなりますが、当時の情勢などを把握しておくとまた一味違った楽しみがあると思いますので簡単にご紹介します。

予備知識

第一次世界大戦でイギリスに協力する見返りとして、イギリス統治下から脱却することを求めていたインドですが、その約束を反故にされたことで双方の関係性は悪化。

ダイヤモンドの採掘資源などが豊富であったインド領を手放したくないイギリスは、反乱分子を警戒し1919年にローラット法と呼ばれるインド人をあらゆる手段で投獄できる治安維持法を成立。

もちろん反発するインド側は有志のメンバーで秘密裏に反乱集会を実施していたところ、イギリス軍が大規模な無差別発砲を行い死者及び負傷者約5,000人という凄惨な事件が発生。

後にアムリットサル事件と呼ばれるこの大虐殺は、報復を恐れたイギリスによる戒厳令で情報統制、歴史に残るジェノサイドは闇に葬りさられようとしましたがそうはいきませんでした。

と、そんな時代背景のストーリーなので宗教や政治の要素もふんだんに散りばめられた映画です。

とはいってもインドの神話や伝統も取り入れながら究極のエンターテインメントに昇華されているので、こういった予備知識や時代背景が全く無くても存分に楽しめる映画であることは強くお伝えしておきます。

洋画や邦画とは全く異なるテイストでテンポ良く進む展開は極限まで内容が凝縮されています。

いわゆる「ご都合主義」や「そうはならんやろ」といったツッコミは野暮と言えるほど映像や音楽のクオリティが高く、インド映画特有の急に始まるダンスや歌が苦手という方もぜひ固定観念を捨てて劇場に足を運んでいただきたいです。

さて、前述した「友情」か「使命」かの問題ですが、おそらく「使命」を取る方々の割合が多いように思っています。

ですが出来る限りはどちらも大切にして最善の方法を選択したいですね。

記憶の範疇なので正確ではないことを前置きした上で、以下、印象に残った劇中のセリフを少しだけ抜粋させていただきます。

「お前が不当な支配にひれ伏す者なら、太鼓を打つ森の女神の子ではない」

インド映画「RRR」より抜粋

主人公の一人である、とにかく家族思いで優しい筋肉ダルマのセリフです。

不当な支配、思い当たることがある方はここ日本でも少なくないと思います。

イタズラに他人の尊厳を傷付けてしまう心無い言葉や行動をしてしまう方々、ついつい仕事やプライベートでの対人関係で不必要なマウントを取ってしまう方々は、太鼓を打ち鳴らす森の女神の子供達にどうかお気をつけください。

「行為の結果を動機とせず、結果に執着するな。私は結果を求めず飢えた我が血の最後の一滴まで、責務に向かって突き進むのみ」

インド映画「RRR」より抜粋

主人公の一人である一騎当千なバイリンガルイケメン筋肉ニキのセリフです。

私も経営者としては「結果が全てである」という言葉の否定はしませんが、果てしなく続くあらゆる結果に対して一喜一憂せずにただやるべきことをやり続ける。

そんな人物の方が自ずと結果もついてきている事実は多く目にしてきました。

経過を知る事であらゆる問題点が浮き彫りになり改善策を実行する事が可能になります。

結果だけを確認して現場感が希薄な経営者が悪いとは言いませんが、現場の最前線で頑張っている方々の意見を可能な限りピックアップして、常に耳を傾けて目を凝らして全力で走りながら全力で考えていきたいものです。

「ナートゥをご存じか?」

インド映画「RRR」より抜粋

ナートゥナトゥナトゥナトゥナトゥナトゥナトゥナートゥ!ナートゥ!
ナートゥナトゥナトゥナトゥナトゥナトゥナトゥナートゥ!ナートゥ!

余談ですがRRRのS.S.ラージャマウリ監督の前作である、「バーフバリ」もNetflixやAmazonPrimeなどで視聴可能なようです。

2部作となっておりこちらも長編ですがとても面白いのでオススメします。

簡単に一部ネタバレすると、嫌がる女性に痴漢した男は首を斬られることが正義な映画です。

コラムについて前回更新から少し間が空いてしまいましたが、アクセス数や滞在時間など確認すると予想以上に多くの方々に見ていただいていました。

この場を借りて深く御礼申し上げます。

映画ネタ以外にも書きたいことはまだまだたくさんありますので、気長にお楽しみいただければ幸甚でございます。

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